2009年02月12日

影武者





 ここのところ、リメイクされる機会も多い

黒澤明監督作品ということで紹介させていただくのは、

1980年製作の『影武者』です。戦国の世、武田信玄と

その影武者をめぐる武田家、その家臣そして織田信長

徳川家康との興亡を壮大なスケールで描きます。

 出演は、信玄とその影武者に仲代達矢、信玄の弟・信廉に

山崎努、武田勝頼に萩原健一、信長に隆大介、側室に

桃井かおり、倍賞美津子ら。


 シナリオは、黒澤明、井手雅人、音楽は、池辺晋一郎、

海外版プロデューサーには、フランシス・フォード・コッポラ、

ジョージ・ルーカスを迎えています。


  物語

 三州街道を行く、武田軍。しかし兵の中にある噂が流れる。

「御屋形様が敵の弾に撃たれたそうな・・・」

「やいやい、ねぼけ眼を開いてしかと見よ、御屋形様は

あれに御座るわ」

 しかしその先にいるのは、信玄の弟・信廉だった。

信玄は野田城で狙撃され重傷を負っていたのだ。

その報は、ただちに家康、謙信、信長にも伝わる。

そして、信玄は、「我もし死すとも三年は喪を秘し、領国の

備えを堅めゆめゆめ動くな」と遺言を残し亡くなる。

 三年もの間、信廉ひとりで信玄の死を隠し通せるはずもなく

もう一人の影武者を用意していたのである。

その男は、信玄に瓜二つで味方をもだませるほどだ。

しかし問題は城での所作、振る舞いや信玄の孫で幼い竹丸や

側室方との対面などなど山積みしている。

だが、影はその素直さで切り抜けていった。

その頃、家康は攻め時に動かない信玄にその生死を確かめるべく

「攻めてみよう。武田の出方を見れば、その後ろに信玄の

ある無しがわかる」





 まず、ファーストシーンで同じ着物を着た信玄、信廉のところに

さらに同じ着物を着た影武者が連れてこられそっくりな三人が

並びその意外性、絵のような美しさ、そして信玄と対峙する影武者、

そこですでに黒澤明の世界にグイと引き込まれます。

 さらに次のシーンでも城に横たわっている武田の軍勢がいて

生きているか、死んでいるか、わからず、そこへ全身、泥だらけの

兵が走りこんで来ると「何だ」とばかりに起き上がってくる。

とまあ、書き出したらキリがないですがそのスケール、世界観、

美術・・・それはもう圧倒的です。

 あと、影武者という題材は、映画を作ることともダブって見えるし

誰かに役を演じさせ、世間を欺くというところです。

posted by やすおみ at 18:19| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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